Update:2018.06.24
資産の保管方法の一つに金地金で保管するという方法があります。
貨幣の信用と連動して金の価格は上下するので、金地金の売買で利益を得ることもできます。
今回は、金地金とは、金に価値がある理由、金地金の精製過程をご説明します。
地金とは金属を貯蔵しやすい形で固めた塊のことで、金銀プラチナその他多くの金属の地金が存在します。
その中でも、価値が変動しにくいとされている「金」でつくられた地金が「金地金」です。
地球には50mプール3つ分程度の量の金しか存在しないとされています。
金は密度が非常に高く重いために盗難が難しいことも価値のある理由の一つです。
金は酸素と反応しにくく錆びないことが知られています。
また、王水と呼ばれる濃塩酸と濃硝酸を一定比率で混ぜた強力な酸にしか溶けません。
時間の経過とともに劣化や腐食をしない金は、保有する資産として優れています。
ダイヤモンドが人工的に作れるのに対し、近年の科学技術を持ってしても金を人工的に作れません。
金が含まれている鉱石には銅が含まれるため、まず銅を精製しその過程の中で金を回収及び精製していきます。
自溶炉と呼ばれる一つ目の炉で鉱石を溶かします。
マットと呼ばれる溶けた金属硫化物が転炉に流れていきます。
転炉でマットに珪酸鉱と酸素を加えて鉄と硫黄を取り除き粗銅を得ます。
精製炉でブタンガスにより、粗銅から酸素を取り除きます。
次の電気分解のために精製炉から流れてきた銅を陽極板として鋳造します。
※銅の陽極板には金が含まれています。
電解精製により生じた金、銀を含む沈殿を回収します。
沈殿物を塩素ガスに浸し金含有浸出液を得ます。
浸出液から溶媒抽出法で金を抽出します。
金粒を溶かし地金の鋳型に流して固めて地金の完成です。
鉱石から金地金が精製され完成するまでに、これほど多くの工程を行う必要があります。
以上が、『金地金とは、金に価値がある理由、金地金の精製過程』についての解説でした。
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